レボクイン
レボクインはクラビットと同じ成分で作られているジェネリック薬です。
クラビットはクラミジアや淋病などの性感染症の治療で処方される薬として、世界的に有名な抗生物質として知られています。
レボクインはクラビットと成分が同じなので、同等の抗菌効果があります。。
このページではレボクインの特徴や効果、副作用、注意点などについて解説しています。性感染症は気が付かずに他人に移してしまう恐れがあるので、早期の治療が必要です。

レボクインの特徴
レボクインはインドのシプラ社が製造・販売しているクラビットのジェネリック薬です。
抗菌作用が強く多くの細菌による感染症の治療に使用される抗生物質です。
主にクラミジアや淋病などの性感染症の治療に使用されます。
性感染症以外にも、細菌を原因とした多くの症状の治療に広く使用されます。
- 急性気管支炎、急性細菌性副鼻腔炎、慢性前立腺炎、尿路感染症、肺炎、子宮頸管炎、炭疽菌、赤痢菌、コレラ、結核菌、手術の二次感染予防、アクネ菌などがあります。
ジェネリック薬のため、先発薬のクラビットに加え価格が抑えらているので、コストパフォーマンスにとても優れています。
レボクインを製造するシプラ社は、インドでもトップ3に名を連ねる製薬会社です。がんやエイズの治療薬の開発の他に、ED治療薬やAGA治療薬などのジェネリック薬を多数開発しています。インド以外にも近隣のアジア圏や欧米にも拠点がある、実績と信頼の高いグローバル企業です。
先発薬であるクラビットは日本の三共製薬が開発した医薬品で、1993年より発売しています。
レボクインの効果・効能
レボクインはクラビットのジェネリック薬なので、クラビットと同じレボフロサキシンを主成分としています。
レボフロサキシンはニューキノロン系と呼ばれる種類で、その中でも強い抗菌力を持った抗生物質です。
ペニシリン系など従来の抗生物質では作用しにくい、肺炎クラミジアや肺炎マイコプラズマなどの感染症にも有効とされています。
副作用が少なく、セフェム系やペニシリン系の抗生物質にアレルギー反応のある方の使用が可能です。
レボフロサキシンは細菌の増殖を抑え、殺菌することで感染症を改善させる効果があります。
細菌が体内で増殖する際に、細胞内のDNAを複製して増えていきます。レボフロサキシンはそのDNAの複製する酵素のDNAジャイレースの働きを阻害します。
細菌のDNA複製に必要なDNAジャイレースと呼ばれる酵素は、DNAの連鎖を切断しねじれを取ることでDNAの複製が可能になります。
レボフロサキシンは人の細胞の生体には影響を与えることは無く、有害な細菌の細胞に対してのみ選択的に毒性を示します。
成分のレボフロサキシンは錠剤で服用される以外にも注射や点滴薬、点眼薬としても利用される成分です。
1日1回なるべく決まった時間に服用することで、成分の血中濃度が保たれ効果的に治療できます。
クラミジアや淋病などの性感染症の他、様々な疾患に幅広く使用することが可能です。体格や症状により日数は異なりますが、7~14日間服用を続けてください。
成人男性の1回の服用の推奨量は500㎎、1日の服用の最大量は500㎎とされます。
レボクインの副作用
レボクインはこれまでの抗生物質に比べ、副作用が抑えされているとされます。
しかし医薬品なので、効果に個人差があるため、副作用が現れることもあります。レボクインには以下の副作用が見られます。
主な副作用に
- 吐き気
- 下痢
- 胃痛
- めまい
- 不眠
- 悪心
- 白血球減少
- ALT値上昇(肝機能異常)
があります。
まれに現れる重篤な副作用として、
- アナフィラキシー
- 皮膚粘膜眼症候群
- けいれん
- 不整脈
- 心室頻拍
- QT延長
- 腎臓障害
- 肝機能障害
があります。
これらの症状が現れた場合にはすぐに服用を辞め、医師に相談してください。
アナフィラキシーはアレルギー症状の1種で、短時間に全身に症状が現れる特徴があります。
主に皮膚に発疹やただれ、炎症が起こり、その他粘膜、呼吸器、消化器に現れます。
症状によっては意識がなくなったり、ショックで心停止が起こる場合もあります。
食べ物や蜂刺されで現れることの多い症状ですが、薬剤でも現れることがあります。
心配な方は服用前にアレルギーをチェックする事をお勧めします。
レボクインの注意点
以下の条件に当てはまる方はレボクインの服用が出来ません。
- キノロン系の抗生物質にアレルギーがある方
- 腎機能障害がある方
- てんかんになった事がある方
- 心臓の疾患のある方
- 糖尿病の患者
- 筋無力症の方
- 小児または高齢者の方
- 妊婦、授乳中の女性の方
レボクインは併用を禁止されている医薬品はありませんが、併用に注意が必要な薬には以下のものがあります。
- アルミニウム、マグネシウムを含む制酸剤や鉄剤
レボクインの成分を吸収し、効果が得られなく可能性があります。 - フェニル酸系、プロピオン酸系非ステロイド性の消炎鎮痛剤
レボクインとの併用は、中枢神経に作用するためけいれんを起こす可能性があります。 - 血栓塞栓症の治療に使うクマリン系抗凝固剤
レボクインとの併用により、抗凝固作用が強く出てしまう可能性があります。 - テラマニドなどのQT延長作用がある薬剤
QT延長(不整脈など)を起こす可能性があります。
レボクインの値段・錠数
レボクインには成分量250㎎と500㎎の2種類があります。
レボクインは薄い茶色色の錠剤で丸型が特徴です。
それぞれ1箱10錠入りで、250㎎は1050円(1錠あたり105円)、500㎎は1450円(1錠あたり145円)となります。
レボクインまとめ
レボクインはクラビットと同じ成分のレボフロサキシンが配合されているため、同等の効果が得られる抗菌薬です。
レボクインは抗菌効果が高く、価格も非常に安価でコストパフォーマンスの高さが特徴です。
先発薬のクラビットは、国内では承認されているため病院で処方されますが、レボクインは国内では未承認のため病院での処方はされていません。
しかし海外の医薬品を取り扱う通販サイトを利用すれば、個人輸入の形で購入することができます。
クラミジアなどの性感染症は感染しても自覚症状の現れない場合が多く、感染に気が付かずにパートナーや性交渉の相手に感染させてしまうことがあるので、薬での治療の場合は手元にレボクインなどの抗生物質があると非常に便利です。